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2024.02.12
あなたの世界をちょっとヨクスル~スマートグラス編~
「スマート」と聞いて真っ先に「やせているという意味」と思う方は少なくないはず。しかし、今回の「スマート」は「高性能の、コンピューター制御の」という意味です。はたして「スマートグラス」とは……。
Q.「スマートグラス」とはなんですか?
A.めがね型のデバイスです。
「めがね型?デバイス?ARグラスのこと?」と思う方もいるでしょう。しかし、スマートグラスとARグラスには共通点と相違点があり、似て非なるものと言えます。
■共通点
・めがね型
・めがねのレンズ部分にデジタル情報を映し出す(レンズ部分で光学フィルムが活躍!)
■相違点
・ARグラスは周辺の空間を認識するが、スマートグラスは認識しない
・ARグラスは周辺の空間にデジタル情報を重ね合わせるが、スマートグラスは周辺環境に関係なくデジタル情報を表示
このように、ARグラスはAR=拡張現実に特化していて、スマートグラスは特化していません。単純に「情報の表示がメイン機能」で、情報関連の機能も搭載しています。カメラ(ここにも光学フィルムが!)、マイク、通話、インターネット接続などで、めがね型スマートフォンと言えるほど機能が充実しています。
Q.スマートグラスはどのように使われていますか?
A.建設や製造の現場でスマートグラスの使用が増えています。
スマートグラスには次の利点があります。
・めがね型なので両手を使え、視野も確保できたまま、レンズに映る情報を見られる(光学フィルムで視界良好!)
・スマートグラス着用者が見ている景色・空間の様子をそのまま転送できるので、その場所へ行かずとも状況を把握し指示を出せる
・情報をスマートグラスでやりとりするので、お互いに場所を行き来する必要がない分、作業が効率化
以上の利点を活かしてスマートグラスの導入を進めているのが建設や製造の現場。人が移動せずに、スマートグラスを介して現場の状況確認や報告・連絡・相談、若手の指導などを行えるので、作業工程の削減や時間短縮といった効率化に繋がっています。
Q.今後スマートグラスに期待されることはなんですか?
A.個人向けのスマートグラスの開発や実用化の進展が期待されます。
富士キメラ総研によれば「スマートグラス市場は2030年に14兆円近い市場規模になる」との予測です。
現在の市場は産業用が中心ですが、今後は個人向けの開発と実用化の進展にともなう市場規模拡大が期待されています。
そして、スマートグラスのみならず、前回ご紹介したARグラスやVRゴーグル。これらには、液晶や有機EL、マイクロOLEDやマイクロLEDが搭載されており、偏光機能を持つ光学フィルムが使用されています。
スワコーはさまざまな光学フィルムをご用意しており、複合加工品としてご提供可能です。光学フィルムに関するご相談、ぜひお気軽にお寄せください。
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地球環境問題に配慮した脱石油の動き。そこから生まれた電気自動車を支えるのが「リチウムイオン電池」です。従来の電池よりも軽くて小さいながらも、非常に大量の蓄電が可能。しかも、放電後は充電できるので、繰り返し使えるのも利点です。コンビニエンスストアや道の駅などの駐車場の片隅で車が充電している様子を目にした人もいるはず。あれは車載リチウムイオン電池に充電しているのです。