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2024.02.14
あなたの世界をちょっとヨクスル~樹脂フィルム編~
「樹脂フィルム」と聞くと「え?何、それ?」と思うかもしれません。では「料理が乗ったお皿にかけるラップ」はどうでしょう。ラップも実は樹脂フィルム。身近に存在して世界をちょっと良くしている「樹脂フィルム」でもスワコーの加工技術が活躍しています!
Q.そもそも「樹脂フィルム」の「樹脂」とはなんですか?
A.この場合は「合成樹脂」のことを指し、プラスチックの原料です。
樹脂は字が表す通り「樹のあぶら」で「松やに」が代表的。ただし、時代とともに「松やに」のような天然由来ではなく、人工的に作られた樹脂も登場するように。そこで現在は前者を「天然樹脂」、後者を「合成樹脂」と区別しています。
そして、ブログの2023年10月の記事「スワコーがあなたに知ってほしいと思う光学フィルムの豆知識#01光学と光学ポリマーについて~光学フィルムのキソのキソ~」で次のように述べました。
このポリマー、この世でもっとも代表的なものが「プラスチック」です。プラスチックは「合成樹脂」に分類されます。そして、プラスチックは石油からとれる「ナフサ」という原料を化学反応させた重合体=ポリマーです。そのため、一般的にポリマーと合成樹脂はほぼ同じ意味で使われています。
合成樹脂はほぼポリマーと同じ意味。ポリマーの代表的なものがプラスチック。つまり合成樹脂を原料に作られた代表的な成形品がプラスチックなのです。
Q.「樹脂フィルム」とはなんですか?
A.プラスチックを薄い膜状にしたものです。
「薄くのばして広げる」と言えばピザ生地やクッキー生地を麺棒でのばしたり、純金の粒を叩いて薄くのばして金箔にしたりというイメージでしょうか。しかし、樹脂フィルムを作るには高温で溶融させる技術や、溶媒を利用する技術といった高度な技術力を要します。そして、できあがった樹脂フィルムをさらに加工するときも、元来の特長を損ねない技術力が必要です。もちろん、スワコーは厚みを高度に制御すべき樹脂フィルム、光学的に均質な樹脂フィルムなどへの加工対応が可能です。どうぞご安心ください!
Q.具体的にどのような技術提供をしていますか?
A.貼り合わせ、大型サイズなどニーズに応じた高品質製品を提供します。
スワコーではPET、PC、PI、PP、PE、ABS、PPS、PEEKなどのさまざまな樹脂フィルムに対してお客様のニーズに合った製品を提供します。テープ貼り合せや曲げなどの加工も可能です。大型プレス加工機を導入しており、1000mmサイズを超える大型家電や車載用、ラージフォーマットプリンター部品加工などにも対応します。
また、クリーンルーム環境でAG、AR、LR、AFなどの各種コーティングを施した光学フィルムの加工対応も可能です。とくに材料の特性に応じクラック、糊かけ対策を実施し、高品質部品を供給します。
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電気自動車に搭載されるリチウムイオン電池には「小型で軽量ながら大量の蓄電が可能」「充電可能」「長寿命」といったメリットがあります。一方で難点も。その1つが発火の危険性です。たとえば車両が事故を起こしてリチウムイオン電池にダメージが加わった場合、熱暴走によって発火につながる恐れも。対策のために車載リチウムイオン電池には絶縁体や熱電熱シートといった部材が欠かせません。