その他
2024.03.11
あなたの世界をちょっとヨクスル~シリコーン編~
今回のテーマ「シリコーン」という文字を見て、「コーン?間違っていない?」、「シリコンでしょ?」と思うかもしれません。いえ、間違いではありません。「コーン」とのばして発音します。スワコーが扱うのは「シリコーン」。詳しく紹介しますので、どうぞお見知りおきを!
Q,「シリコーン」ってなんですか?
A,ケイ素(Silicon=シリコン)をという元素から作られる人工の物質です。
英語で書くとシリコーンは「Silicone」。ケイ素=シリコン(Silicon)の最後にたった1文字「e」がくっついただけの似た表記。しかし、似て非なるものです。この先は「シリコン」は紛らわしいので「ケイ素」と表記します。シリコーンはケイ素のほかに、酸素、炭素、水素などの元素で構成された有機化合物。ケイ素はシリコーンの原料の1つということです。なお、ケイ素は地殻に豊富に存在するので枯渇する心配はありません。
Q,シリコーンは何に使われていますか?
A,複数の特長を活かして幅広い分野で多種多様に使われています。
シリコーンには主に次のような特長があります。
■オイル、パウダー、ゴム、液状ゴム、ゲル、レジンなどさまざまな形態になる
■柔軟性、耐衝撃性がある
■他の樹脂に比べて熱に強く燃えにくい
■低い温度でも固まるといった物性変化が小さい
■高い絶縁性を持っているが、導電性の高い成分を混ぜると導電性のシリコーンも作れる
■耐候性が高い
こうした優れた性質が、電気・電子、建築、自動車、食品、日用品、医療、繊維などの幅広い分野で認められ、さまざまな製品に活用されています。挙げるときりがないので割愛しますが、皆さんが「シリコン○○」と耳にしている製品はすべて、正確には「シリコーン○○」であること、ぜひ知っておいてください。
Q,スワコーではどのようにシリコーンを使っていますか?
A,シリコーンならではの特長をさまざまな部材に活用しています。
例1:PETフィルムの加工
汎用性のあるPETフィルムの応用製品の1つ、PETセパレーター。両面テープや片面テープなどクリーン環境で使用される場合に使用されます。また、離型性の良さからセラミックの製造工程で工程材としても使用されます。スワコーではPETの表面に剥離性の良いシリコーンコーティング加工を施したPETセパレーターを提供します。
例2:熱対策部品の加工
LEDやCPU、バッテリーの放熱用、パソコンやスマートフォン、液晶テレビの熱拡散用に、シリコーン系放熱ゴムシートのカット加工を行います。
例3:OCA加工
ロール状のOCA材料をディスプレイの形状に合わせてシート加工。耐久性が必要な場合の材質にはシリコーン系を選択します。
スワコーではシリコーンをはじめとする機能性のある素材や各種機能をコーティングした素材を取り扱っています。お気軽にお問合せください。
———————————————
スワコーの得意分野はOCAや光学フィルムの加工にとどまりません。たとえば「電磁波シールド材」もその1つ。電磁波がもたらす機器の誤作動や故障、通信障害といった問題解消に、高度な加工技術で貢献しています。スワコーでは銅やアルミなどの金属箔、電波吸収体の単体加工、両面テープを用いた樹脂フィルムとのラミネート加工、一部アース露出、曲げ加工などフレキシブルに対応可能。シールド材でお困りの際もスワコーへ!