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2024.04.29
あなたの世界をちょっとヨクスル~車載用リチウムイオン電池編・その2~
スワコーでは「車載用」リチウムイオン電池に関連する部品として断熱材、緩衝材、熱伝導シートなどの加工を行っています。ただし、リチウムイオン電池は「車載用」だけではありません。今回は幅広く活躍する姿からお伝えしましょう。
Q,リチウムイオン電池は何に使われていますか?
A,生活のあらゆる場面で活用されています。
リチウムイオン電池は二次電池(蓄電池)。繰り返し使えるのが利点です。しかも、小型・軽量・大容量と三拍子そろった優れもの。それゆえに、私たちの生活に欠かせない存在となっています。スマートフォン、ノート型パソコンやタブレット、デジタルカメラ、ポータブルゲーム機といった機器のバッテリー。お掃除ロボットといった家庭用ロボットに、工場で稼働する産業用ロボット。モバイルバッテリーに再生可能エネルギーの貯蔵。そして、電気自動車。リチウムイオン電池は暮らしを便利に変えてきたのです。
Q,リチウムイオン電池が「車載用」に活用されるのはなぜですか?
A,二次電池の中で大量の電気をためられるトップの存在だからです。
大量の電気をためられれば、それだけ自動車を動かし続けられる、すなわち、長く走ることができます。しかも、何度もお伝えしているように、小型で軽量ながら、大容量。自動車のボディにはさまざまな機構がギュギュっと詰まっていますから、「エネルギー源である電池が大きすぎて、ほかの機構を搭載できない」というのはもってのほか。ほかの機構のじゃまにならない大きさで、たくさんの電気を蓄えるリチウムイオン電池は、目下、電気自動車にとって最重要部品なのです。
Q,リチウムイオン電池を車に搭載する際の注意点はなんですか?
A,ズバリ「厳重な安全対策」です。
実は、ほかの二次電池(鉛蓄電池、ニッケル・水素電池など)よりも、入念に安全対策を講じる必要があります。たとえば、充電しすぎた「過充電」状態のときに発熱すると、電解質が発火する恐れがあります。また、発熱による電池内部の圧力上昇で、電池そのものが破裂する危険性も。発火、破裂といったリスクを防止するための対策が重要です。
Q,どのように車載用リチウムイオン電池の安全対策を行いますか?
A,スワコーの断熱材、緩衝材、熱伝導シートの加工技術が有効です。
繰り返しになりますが、車載用リチウムイオン電池には発火や破裂のリスクがあります。もちろん、現在のどの電気自動車のリチウムイオン電池も、安全性を確保しています。熱暴走しないよう、万が一の火災につながらないよう、劣化しない耐久性を維持できるような工夫がこらされています。その工夫で、スワコーの加工技術も一役買っています。スワコーが加工する断熱材、緩衝材、熱伝導シートが電気自動車の安全を守っているのです。
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電気自動車に搭載されるリチウムイオン電池には「小型で軽量ながら大量の蓄電が可能」「充電可能」「長寿命」といったメリットがあります。一方で難点も。その1つが発火の危険性です。たとえば車両が事故を起こしてリチウムイオン電池にダメージが加わった場合、熱暴走によって発火につながる恐れも。対策のために車載リチウムイオン電池には絶縁体や熱電熱シートといった部材が欠かせません。