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2024.07.10
クリーンルームが叶える精密機器製造
スワコーの工場は、クリーンルームを完備しています。FED規格「クラス10000」の基準をクリアした環境下で、どのような製品の製造が可能なのでしょうか?
Q.スワコーのクリーンルームはどれくらいの規模ですか?
A.第2工場はテニスコート2面分がすべてクリーンルームです。
2024年現在、国内に2か所、中国・ベトナムにも工場があり、いずれもクリーンルームを完備しています。
Q.スワコーのクリーンルームにはどのような特徴がありますか?
A.防塵対策を徹底し、FED規格「クラス10000」の認証を受けています。
空気中にはゴミや埃が漂っています。スワコーのクリーンルームは、これらを除去した空気の清浄度の高い空間。1立方フィート(28.3L)あたりに含まれる粒径0.5μm以上の粒子の数でクラス分けされるFED規格で、「クラス10000」の基準をクリア。こうした環境があるからこそ、お客様から多くの製品の製造を任せていただいています。
社内ルールとしては、紙類、段ボール、布製品の持ち込みは禁止。入室の際は、ゴミや埃を持ち込まないように、専用のウェアに着替え、マスク、手袋を着用。靴も履き替え、エアシャワーとコロコロで全身をきれいにしてから入ることを徹底しています。
室内では、温度、湿度、気圧を常に管理しています。製品によっては、温度や湿度を一定に保つ必要があるため、気圧を高くすることで外から空気が流れ込まないようにしています。
Q.クリーンルームは、どのような製品の製造に向いていますか?
A.情報端末に使われるフィルム系製品など、埃厳禁のデリケートな製品の製造が可能です。
カーナビゲーションやスマートフォンなど情報端末やヘルスケア製品のモニターなどに使われる光学フィルム、AGARフィルム、AGLRフィルム、ハードコートフィルムなどの製造において、埃は厳禁。そういった特別な環境が必要な製品の加工に向いています。
【液晶ディスプレイLCD関連】
反射シート/拡散シート/偏光板/OCA/遮光両面テープ/AGARフィルム/飛散防止フィルム
【タッチパネル関連】
OCA(視認性向上シート)/遮光両面テープ/AGARフィルム/飛散防止フィルム
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電気自動車に搭載されるリチウムイオン電池には「小型で軽量ながら大量の蓄電が可能」「充電可能」「長寿命」といったメリットがあります。一方で難点も。その1つが発火の危険性です。たとえば車両が事故を起こしてリチウムイオン電池にダメージが加わった場合、熱暴走によって発火につながる恐れも。対策のために車載リチウムイオン電池には絶縁体や熱電熱シートといった部材が欠かせません。