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2023.08.30
2023.09.21
スワコーの製品ってどんな人が使っているの? ~OCA・光学フィルム編~
様々な商品を取り扱っている当社ですが、今回、OCAと光学フィルムをクローズアップしました!どのようなお客様がお求めになり、一体何に使われているのでしょうか?実は読者の皆さんにとって身近な存在です……!
\今回お話を聞いたのはこの方!/
東京営業所
担当課長
井田 稔夫(いだ としお)
主な取引先
大手からサプライヤーまで網羅
私どもが主にお取引しているのは、液晶ディスプレイ、有機ELなどを作っているメーカーです。ただし、国内におけるメーカーは『J社』と『S社』の2社のみ。私はJ社様をメインに担当しています。また、ディスプレイカバーの製造メーカーも主要取引先のひとつで、J社様以外では3社とお取引させていただいています。いずれのお客様にも、ディスプレイの視認性を向上させる透明粘着シート(OCA)や反射調整・輝度向上などの性質を持つ光学フィルムを販売しています。
※サプライヤーとは?
製品に必要な部品を製造して、供給・納入する業者のこと
製品の用途
車載表示部に潜む当社の技術
様々な使い道がありますが、その一例が車載部品です。自動車製造業界のなかで車載部品を作るメーカーとお取引しており、車載表示部に当社の製品が用いられています。車載表示部とは、いわゆるナビゲーションやディスプレイ部分のこと。ディスプレイだけだと衝撃に弱く、傷がついてしまうため、実は1枚カバーを取り付けているのです。そのカバーをお客様が作っており、カバーとディスプレイを貼り付けるために、当社のOCAが使われています。
OCAはAという素材とBという素材をくっつけることができるのです。(文房具の両面テープをイメージしてください!)貼り付けていることを見せないようにするのがミソです。(透過度は98%!)
スワコーのOCAへのこだわり
厳重な誤差管理によるハイクオリティ
お客様は寸法のバラつきについて、大変シビアです。ときには数百マイクロミリ単位で指定されることも。というのも、貼り合わせ時に寸法にズレがあると、貼り合わせ位置も変わってきてしまうからです。量を多く生産すると、同じ製品であっても僅かなズレが出てきてしまうため、お客様とは、「公差」と呼ばれる寸法誤差許容値を事前に取り決めて、製品のクオリティを確保しています。(0.1ミリ単位の世界!)
スワコーの光学フィルムへのこだわり
エンドユーザーのことを第一に考えた加工
光学フィルムが割れてしまえば使い物にならなくなってしまいます。そのため強度はもちろん、材料に負担がかからずに加工できる技術をアピールしています。できるだけクラックと呼ばれる割れ目・亀裂が発生しない加工方法を提案し、エンドユーザー様のことを意識して仕事をしています。
今後について
人材を育て、新たな業界に足を踏み入れ、規模を拡大していく
現在、東京営業所は東日本エリアを管轄していますが、数多くの潜在顧客がいらっしゃると考えています。新たなお客様を増やし、スワコーの技術を、より多くの方に届けてまいります。さらに若い世代の柔軟なアイディアを取り入れつつ、活動してまいる所存です!