スワコーがあなたに知ってほしいと思う光学フィルムの豆知識＃01　光学と光学ポリマーについて～光学フィルムのキソのキソ～

光学フィルムならばスワコー。そのことをご存じで当社のコーポレートサイトやブログをご覧の方は少なくないはず。しかし、「光学フィルムについて何か情報を……」という目的で検索された方もおられるかもしれません。そこで今回5回に分けて、光学フィルムにまつわる豆知識をお届け！今回は「そもそも光学って？」そして、光学フィルムに欠かせない「光学ポリマー」について簡単に解説します。

Q．そもそも光学ってなんですか？

A．一言で「光の学問」です。

私たちの身の回りに当たり前にある「光」。この光にはさまざまな現象があります。理科の教科書で、屈折、反射という表現を目にした覚えはありませんか。それらや分散、干渉、散乱が代表的な光の現象です。このさまざまな現象について研究するのが「光の学問」つまり、「光学」です。そして光学の知識は私たちの生活に欠かせないさまざまな分野で生かされています。光を放つ電球、スマートフォンにも内蔵されているカメラ、テレビをはじめとする高画質液晶ディスプレイ、さらには高速光通信に太陽光発電など幅広い分野で光学は活用されています。もちろん、光学フィルムも光学分野の1つ。そして、「ポリマー」という素材に光学を活用した「光学ポリマー」は光学フィルムに欠かせない存在です。

Q．そもそもポリマーってなんですか？

A．「合成樹脂」がほぼ同じ意味で使われます。

正確には、ポリマーは「高分子」や「重合体」と言われます。ポリマーは「モノマー（単量体）」が何万個とつなぎ合わさる、つまり、結合したものです。何重にも結合しているから「重合体」なのです。このポリマー、この世でもっとも代表的なものが「プラスチック」です。プラスチックは「合成樹脂」に分類されます。そして、プラスチックは石油からとれる「ナフサ」という原料を化学反応させた重合体＝ポリマーです。そのため、一般的にポリマーと合成樹脂はほぼ同じ意味で使われています。

Q．光学ポリマーとはなんですか？

A．光学分野で使われるポリマーです。

光学ポリマーは、めがね、カメラのレンズ、液晶ディスプレイ用の光学フィルムといった身近なところから、光ファイバー、光導波路といった生活インフラまで幅広い光学分野で使われています。幅広く活用されているのは、ポリマーが扱いやすい材料だからです。わかりやすいところで、ペットボトル（ポリ・エチレン・テレフタレートというポリマー）を思い浮かべてください。柔らかく、軽く、加工がしやすいと思いませんか。これがポリマーの特長であり、光学分野でも大活躍。当然、光学フィルムにも欠かせません。

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参考URL
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tits1996/12/12/12_12_66/_pdf
https://www.pwmi.jp/library/library-1512/
（モノマーについて）
https://www.sumitomo.gr.jp/kids/shikumi/sumitomoseika02.html
（ポリマーについて）
https://main.spsj.or.jp/c12/gyoji/photonicspolymer.php
（フォトニクスポリマー研究会）
https://imidas.jp/genre/detail/K-107-0238.html
（フォトニクスポリマー　イミダス）
https://www.chitose.ac.jp/~n-tanio/photonicspolymer.html
（公立千歳科学技術大学　講義概要　フォトニクスポリマー）

参考文献
『トコトンやさしい光の本』(B&Tブックス―今日からモノ知りシリーズ) 、谷腰 欣司 (著)、日刊工業新聞社、2004年8月1日発売
『Newton別冊　みるみるよくわかる　光とは何か？』、江馬 一弘（監修）、ニュートンプレス、2020年10月15日発行