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2024.01.03
【Q&Aで迫る!】スワコーの2023⇒2024 ~その2:光学フィルムの未来~
スワコー全体の2023年を振り返り、2024年以降を展望する企画、第2弾。テーマはスワコーの主力製品の1つ「光学フィルム」です。質の高い光学フィルム加工に定評のあるスワコーが見据える、光学フィルムの未来とは……。
\お話を伺ったのはこの方!/
代表取締役社長
池上 和明(いけがみ かずあき)さん
Q.以前にもお聞きしましたが、復習のために「光学フィルム」とは?
A.ディスプレイの反射防止に不可欠なフィルムです。
世の中にはさまざまなディスプレイ、すなわち、情報を表示する画面が存在します。スマートフォン、テレビ、カーナビゲーションシステム(カーナビ)、家電の操作パネルなど。それらに太陽光や蛍光灯のライトが当たると、画面は見づらくなります。しかし、ディスプレイに光学フィルムを仕込むと、太陽光や蛍光灯のライトを拡散させ、見やすい状態にしてくれるのです。
Q.光学フィルムのシェアが大きなジャンルは?
A.自動車業界です。
カーナビの情報表示部、インストルメントパネル(インパネ=運転席の前にある計器盤)、ヘッドアップディスプレイ(HUD=運転席前方のフロントガラスにナビ情報や走行速度などを表示する装置)など車載表示部の全般で光学フィルムは不可欠。それ以外にも、eスポーツや医療用のモニターなど、さまざまな精密機器の画面に使用されています。
Q.今後、光学フィルムに求められることは?
A.ディスプレイの「大型化」への対応です。
自動運転の普及に伴い、さまざまな情報の表示が必要になります。そのためにディスプレイの大型化は不可避。実は海外ではすでに大型化が進んでおり、今後、日系自動車メーカーもその流れが本格化するでしょう。当然、光学フィルムもそれに対応した大型加工が必要になります。
Q.スワコーは光学フィルムの大型化に対応可能?
A.もちろん、可能です!
大型加工に対応したフィルムの切削加工機も導入。大型の光学フィルムを美しく精度高く加工できます。具体的には、最表面に貼合される高精度(公差±0.05)、かつ高品質(糊欠け・クラックなし)の光学フィルムの加工を行っています。部品サイズは500mm×1500mm、ベゼルレス化ディスプレイに対応した品質を提供可能で、大型寸法測定機で品質を保証しています。
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OCA、光学フィルムの加工技術で業界トップランナーのスワコー。お客様のご要望を把握し、最適な光学フィルムやOCAをご提供します。光学フィルム、OCAともにすべて高品質。優れた加工技術に裏打ちされています。
とくに大型のOCA、光学フィルム加工はお手のもの。光学フィルムの加工機は当社独自の技術搭載で唯一無二。OCAも車載ディスプレイの大型化に備え、最大1150×380㎜に対応可能な加工機、測定器を導入しています。