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2024.02.26
あなたの世界をちょっとヨクスル~樹脂板編~
「樹脂フィルム」でも触れた「樹脂」。これが板状になったものが「樹脂板」です。この「樹脂板」という響き、耳慣れないかもしれませんが、実は私たちの身の回り、あらゆる場所に存在します。今回はその樹脂板について、スワコーの技術とともにご紹介します。
Q,樹脂板はプラスチック板ということですか?
A,そうです。
合成樹脂、つまり、プラスチックを板状にしたものです。今回は「樹脂板」という呼び方ですので、材料も「プラスチック」ではなく「合成樹脂」と呼んで話を進めます。
皆さん、衣装ケースや小物入れといった収納容器に「アクリルケース」を使っていませんか。このケースを形づくっている「アクリル板」も「樹脂板」。アクリルは合成樹脂なのです。また、住宅に使われる断熱材の1つに「ウレタンボード(板)」があります。ウレタンも合成樹脂ですから、ウレタンボードも樹脂板と言えます。
このように「樹脂板」だけではピンと来なくても、「アクリル」、「ウレタン」と聞けば「なるほど、身の回りにたくさんあるな」と気づくはずです。
Q,スワコーではどのような樹脂板の製品を扱っていますか?
A,幅広い分野のさまざまな部品です。
正直に言えば、分野も種類も多種多様。列挙するにはスペースが足りません……。ですが「せっかくのこの機会を逃すまい!」と、今回は部品例、樹脂板加工技術例を1つずつピックアップします。
【ほんの一例】部品編~車載関連
ジャパンモーターショーが開催されたこともあり「自動車分野」をピックアップします。スワコーでは多種多様な車載・カーエレクトロニクス関連部材を提供。樹脂板を使った部品も取り扱っています。以下はごく一部、ほんの一例です。
■カーナビゲーションシステム・HUD(ヘッドアップディスプレイ)・インストルメントパネル向け=液晶ボンディングOCA、パネル・センサー用OCA
■バッテリー・電子基板・ワイヤーハーネス向け=樹脂補強板
■車体・シャシー用の高耐熱エンジニアプラスチックスペーサー
【ほんの一例】加工技術編~曲げ加工
スワコーでは樹脂の種類や板の厚みに応じ、熱を曲げ部に加えることで曲げ加工を施します。熱を加えた曲げにより、スプリングバック(戻り)を抑制。成膜された樹脂フィルムや樹脂板材を使うため、インジェクション成形と比べ少量流動時のコストを抑えます。高額な成型金型が不要なので、初期コストも低下。試作時のリードタイムは数日~1週間程度。短納期を実現します。
樹脂板加工のご相談はスワコーへ!
クリーンルームでの導電異物抑制加工、大型サイズの加工、CO₂レーザー加工機による初期コストを抑えた高性能なレーザー加工、厚手のOCA加工などスワコーが誇る技術は他にも多数!お気軽にお問い合わせください!
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電気自動車に搭載されるリチウムイオン電池には「小型で軽量ながら大量の蓄電が可能」「充電可能」「長寿命」といったメリットがあります。一方で難点も。その1つが発火の危険性です。たとえば車両が事故を起こしてリチウムイオン電池にダメージが加わった場合、熱暴走によって発火につながる恐れも。対策のために車載リチウムイオン電池には絶縁体や熱電熱シートといった部材が欠かせません。