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2024.02.28
あなたの世界をちょっとヨクスル~アクリル編~
アクリル絵の具、アクリルたわし、アクリルケースなど、「アクリル」を耳にする機会は多いかと思います。では、そもそもアクリルとはどういうものなのでしょう。以前、「樹脂板」のお話で「アクリルも合成樹脂の1つ」と述べましたが、今回はもう少しアクリルを深堀りしてみます!
Q,「アクリル」とはなんですか?
A,別名「プラスチックの女王」とも称される合成樹脂です。
アクリル系樹脂、通称「アクリル」が「プラスチックの女王」と呼ばれるのは、その透明度の高さゆえ。透明性プラスチックと呼ばれる素材のなかで、もっとも透明度に優れています。皆さん、水族館で非常に大きな水槽やチューブ状の海中トンネルを模した水槽を目にしたことはありませんか。あれらもすべてアクリル製なのです。
しかも、水槽の材料に選ばれている理由は透明度の高さだけではありません。アクリルの持つ、加工のしやすさ、耐候性(日光や雨といった天候要因に対する耐久性)の強さという利点も理由です。透明で、加工しやすく、天候の影響も受けにくいメリットがあるからこそ、アクリルは幅広い分野で活用されています。車のテールランプや照明カバーといった自動車部品に高速道路の防音シート、めがねのレンズに家具、屋外看板やオフィスのパーテーション、住宅のカーポートやサンルームなど、挙げればきりがありません。
Q,スワコーではアクリルをどのように使っていますか?
A,熱対策部品、OCAなどさまざまな部品の材料として使用しています。
「アクリルが使われている製品を挙げたらきりがない」というのはスワコー内にもあてはまります。今回はそのほんの一部ですが、ご紹介します。
熱対策部品
LEDやCPU、バッテリーなどの放熱、パソコンやスマートフォンなどの熱拡散を目的としたアクリル系の放熱ゴムシートカット加工を行っています。
OCA
スワコーはロール状のOCA材料をディスプレイの形状に合わせてシート加工できます。このOCAの材質の1つがアクリル。汎用性の高さと低コストが利点です。なお、スワコーではUV硬化や酸フリー、低誘電、高誘電、UVカットといったさまざまな機能を付与したOCAを取り揃えています。
Q,スワコーのアクリル加工の強みはなんですか?
A,精度と品質管理の高さです。ただし、アクリルに限りません。
国内外の工場に完備したクリーンルーム、ISO9001、ISO14001、ISO13485といった国際マネジメントシステムの認証取得などを通じ、取り扱うすべての素材に対して高い加工精度と品質管理を徹底しています。アクリルをはじめとするプラスチックフィルムの加工でお困りの際は、ぜひスワコーへご相談ください。
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スワコーの得意分野はOCAや光学フィルムの加工にとどまりません。たとえば「電磁波シールド材」もその1つ。電磁波がもたらす機器の誤作動や故障、通信障害といった問題解消に、高度な加工技術で貢献しています。スワコーでは銅やアルミなどの金属箔、電波吸収体の単体加工、両面テープを用いた樹脂フィルムとのラミネート加工、一部アース露出、曲げ加工などフレキシブルに対応可能。シールド材でお困りの際もスワコーへ!