加工技術情報
2024.05.29
知っておいて!スワコーが誇るこの部品 ~遮光・反射部品編~
「遮光・反射部品」でもスワコーの技術力がキラリと光ります。とくに、スワコーのホームページ「用途別部品」の「遮光・反射部品」に記載されている「バリレステーパーカット」が秀逸!「え?なに、それ?」と思う方に、今回は「カメラレンズやCMOS用遮光ワッシャー」を例に、詳しくご紹介します。
遮光ワッシャー レンズ/CMOS用
ドーナツ形状が特徴のレンズに使えるフィルムです。特に多く使用されているのはカメラの部品として。ミラーレス一眼カメラや一眼レフカメラといった、大型の高性能カメラに多用されています。余計な光をレンズ内に入れないよう使用しています。
バリレステーパーカットとは?
バリレステーパーカットとは、バリレス加工とテーパー加工の2つに対応している加工技術のことです。
(1)バリレス加工
バリレス、つまりバリが極力出ないようにカットする技術が「バリレス加工」です。クッキーの型抜きをイメージしてください。型を生地に押し込み、抜くと、型抜きされますが、その断面はざらついていたり、切断部が毛羽だったり。これがバリです。遮光部品の打ち抜き加工でも、そうしたバリは発生します。しかし、スワコーの有するノウハウと設備はバリレスを実現します!
(2)テーパー加工
ドーナツ形状の内径の断面を斜めにカットする技術が「テーパー加工」です。光の乱反射量を抑制するのに、テーパー加工が効果を発揮しています。
バリレス加工+テーパー加工=バリレステーパーカット
非常に貴重な技術であり、スワコーの大きな強みの1つと言えます。長年、カメラ業界の多くのお客様からの遮光に対するご要望を叶えながら、実績とノウハウを蓄積してきました。
特にカメラの性能が格段に向上してきてからは、「ちょっとしたバリを拾ってしまって、レンズを覗くと、細い糸状のものが見える」といった、ほんの小さな困りごとが発生するようになり、さらなる技術力向上と精度の加工の実現に邁進。スワコーは常にお客様のために高品質・高精度の加工技術を提供し続けます!
あらためて、スワコーの遮光・反射部品をご紹介!
遮光両面テープの狭額縁加工や、白・銀反射フィルムのシート加工を行います。
材質:遮光PET材、遮光両面テープ、植毛、染色、ウレタン、発泡体各種ゴム、その他発泡体
*バリレステーパーカットによるゴースト防止対策、寸法精度、異物管理は高評価をいただいています!
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電気自動車に搭載されるリチウムイオン電池には「小型で軽量ながら大量の蓄電が可能」「充電可能」「長寿命」といったメリットがあります。一方で難点も。その1つが発火の危険性です。たとえば車両が事故を起こしてリチウムイオン電池にダメージが加わった場合、熱暴走によって発火につながる恐れも。対策のために車載リチウムイオン電池には絶縁体や熱電熱シートといった部材が欠かせません。