加工技術情報
2024.07.29
あなたの世界をちょっとヨクスル~国内電気自動車市場の動向・後編~
前編に続き後編もご覧いただきありがとうございます!今回は具体的な数字を交えつつ国内電気自動車市場の現状を把握しつつ、将来を展望します。結論から言えば国内市場の規模拡大は間違いなし。比例して、車載用リチウムイオン電池の需要も増加が見込まれます。当然、車載用リチウムイオン電池の部材加工で、スワコーも活躍必至です!
次世代自動車、何を買う?~日本自動車工業会の調査結果~
EV希望はこの8年で2倍に
日本自動車工業会(自工会)は「2023年度乗用車市場動向調査」を実施。2024年4月17日に結果を公表しました。
その中で、前回のブログで挙げた電動車4種(EV、PHV、HV、FCV)に「クリーンディーゼル車」と「水素エンジン車」を加えた自動車を「次世代自動車」と総称。「次世代自動の購入検討順位」、つまり「次に次世代自動車を買うなら何にする?」を調査した結果を発表しました。では、2015年の結果と比較してみましょう。
EV(電気自動車)との回答は2015年から倍増。その結果、HEVとの差がグンと縮まりました。では、電気自動車に対して回答者の皆さんはどういった意見を持っているのかも見てみましょう。
電気自動車を選んだ主な理由~トップ5~
・家庭用コンセントで充電できる(47%)
・環境にやさしいイメージがある(36%)
・最先端の技術を取り入れた車(32%)
・電気のみで走れる(31%)
・ガソリンを入れなくて済む(25%)
電気自動車に対する懸念点~トップ5~
・車両価格が高い(59%)
・1回の充電での走行距離が短い(32%)
・充電するのに時間がかかる(30%)
・バッテリーの耐用年数を考えると維持費面で不安(28%)
・燃料供給施設・充電施設の場所や数が心配(27%)
日本国内での電気自動車の進化・普及は不可避
車載用リチウムイオン電池の需要増加もまた不可避!
前編からここまでを総括すると、日本国内での電気自動車の需要は引き続き増加が見込まれます。しかも、前述したさまざまな懸念点を解消すべく、電気自動車関連のインフラの普及・促進はもちろん、電気自動車そのものも進化の一途をたどり、普及が進むことでしょう。
つまり、電気自動車のさまざまな部品・部材の進化もまた然り。その中には当然、車載用リチウムイオン電池も含まれます。車載用リチウムイオン電池の需要増加・性能向上は不可避と言え、スワコーの高い技術力が今後もその一助となることは間違いありません。
———————————————
スワコーの得意分野はOCAや光学フィルムの加工にとどまりません。たとえば「電磁波シールド材」もその1つ。電磁波がもたらす機器の誤作動や故障、通信障害といった問題解消に、高度な加工技術で貢献しています。スワコーでは銅やアルミなどの金属箔、電波吸収体の単体加工、両面テープを用いた樹脂フィルムとのラミネート加工、一部アース露出、曲げ加工などフレキシブルに対応可能。シールド材でお困りの際もスワコーへ!