加工技術情報
2024.12.11
あなたの世界をちょっとヨクスル ~車載用リチウムイオン電池部材編:前編~
今回も「ヨクスル」シリーズへのご注目、ありがとうございます!前回、最近のトレンド「狭額縁化・ベゼルレス化」にスポットをあてたところ、「このトレンドも忘れちゃダメよ」とのご意見が!「このトレンド」とは「電気自動車」のこと。確かに街中でますます目にするようになってきました。貴重な声に心から感謝しつつ、今回はスワコーがどういった加工で電気自動車のトレンドを支えているのか、お伝えします。
車載用リチウムイオン電池に欠かせない安全対策
車が長時間・長距離、走行し続けるには、当然、大量のエネルギーが必要。そのエネルギー供給源として、電動自動車の床にはほぼ一面、リチウムイオン電池が配されます。
そして車載されたリチウムイオン電池に安全対策は欠かせません。状況次第で電池内部に次のような異常が発生する恐れがあるからです。
×充電しすぎ・放電しすぎ⇒熱暴走⇒電解質の発火
×発熱⇒内部圧力上昇⇒電池破裂
×衝突事故の衝撃⇒熱暴走⇒車両火災
スワコーが手がける関連部材
次のような部品加工で車載用リチウムイオン電池の安全対策に寄与しています。
■バッテリーケースのためのパッキン
■電池のセル間に必要な緩衝材や断熱材
■バッテリーカバーのための断熱材
■ジャンクションボックスのための絶縁部品
■換気やガス排出用のベントフィルター・ベント対策用断熱材
■熱伝導シート
部品に使われる主な材質
●パッキン⇒独立発泡・高分子系などの各種パッキン材
●断熱材⇒マイカ・無機繊維・断熱紙など
●緩衝材=耐熱スポンジ・耐熱ゴムなど
●絶縁部品⇒ポリカーボネート・PE・PPなど
●ベント対策用断熱材=マイカ・断熱紙・無機繊維・アラミド繊維・ガラスクロスなど
●熱伝導シート=アクリル系・シリコン系・グラファイトシートなど
上記以外にも、国内外資材メーカーの幅広い選択肢の中から、用途やご希望に沿った最適な材料もご提案できます。安心してご相談ください!
また、自動車以外にも、電動自転車、電動トラクターなど幅広い分野で電動化が進行中。つまり、電気自動車以外のリチウムイオン電池の開発や製造にかかわる方の中にも、電池関連部材のお悩みがあるはず。ぜひスワコーにお問い合わせ、ご相談を!
\話し足りないので、後編に続きます!引き続きお見逃しなく!/
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スワコーの得意分野はOCAや光学フィルムの加工にとどまりません。たとえば「電磁波シールド材」もその1つ。電磁波がもたらす機器の誤作動や故障、通信障害といった問題解消に、高度な加工技術で貢献しています。スワコーでは銅やアルミなどの金属箔、電波吸収体の単体加工、両面テープを用いた樹脂フィルムとのラミネート加工、一部アース露出、曲げ加工などフレキシブルに対応可能。シールド材でお困りの際もスワコーへ!