加工技術情報
2025.01.15
スワコーが手招く加工の世界・リターンズ!~精密加工に欠かせない位置合わせ編~
本日もスワコーのブログをご覧いただきありがとうございます!2024年6~7月にお届けした「スワコーが手招く加工の世界」(通称「手招き」)シリーズ、実はひそかに好評でした。そこで満を持して「手招き」リターンズをお届け!今回はスワコーが得意な精密加工を支える「材料の位置合わせ」についてのお話です。「位置合わせなんて当たり前でしょ」と言うことなかれ。お客様へ高品質で高精度のサービスを提供すべく、当たり前だからこそ、スワコーはトコトン追求するのです!
位置合わせの重要性
製品仕様と実際の製品との誤差を極限まで減らす
⇒そのために「ガイド穴」「スプロケット穴」を活用!
<例>打ち抜き型AとB、2種類を使ってプレス加工
キャリアテープまたはシートの特定の位置に「ガイド穴」と呼ばれる小さな穴を開けます。加工する際のガイド=案内=目印・基準となる穴です。
⇒1工程目、Aの型でプレスする際、キャリアテープまたはシートにガイド穴を開けながら、部品の一部を加工します。この時のガイド穴が位置合わせの基準になります。
⇒2工程目、Bの型でプレスする際、やはり、プレス機にあるピンがガイド穴を拾い、Aの型で抜かれたキャリアテープまたはシートを正しい位置に固定してからプレスします。
⇒AとBの型で正しい位置で抜かれた製品に!
*ピンで拾える穴が「ガイド穴」。チェーンホイールを回転させて材料を正しく送り込む際の基準の穴=チェーンホイールが噛む穴を「スプロケット穴」と言います。
\どちらも「材料を正しい位置に合わせる」ために重要!/
【スワコーのプラスアルファ】「お客様ご自身がガイド穴を使いたい場合」も対応します!
プレス加工した製品を、お客様がさらに追加加工しなければならないこともあるでしょう。その際、製品の位置・方向の基準となるプレス穴やスプロケット穴も、製品と一緒に加工して納品できます。そうすれば、お客様も安心してガイド穴やスプロケット穴を基準にして、正確な加工が可能に!
また、製品の位置を画像で自動認識し位置合わせ加工する設備を導入。コスト低減、高精度も実現できます!
\スワコーは精密加工もお手の物!ご相談はお気軽に!/
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電気自動車に搭載されるリチウムイオン電池には「小型で軽量ながら大量の蓄電が可能」「充電可能」「長寿命」といったメリットがあります。一方で難点も。その1つが発火の危険性です。たとえば車両が事故を起こしてリチウムイオン電池にダメージが加わった場合、熱暴走によって発火につながる恐れも。対策のために車載リチウムイオン電池には絶縁体や熱電熱シートといった部材が欠かせません。