加工技術情報
2025.03.31
あなたの世界をちょっとヨクスル ~耐熱フィルム編~
いつもスワコーのブログをご覧いただき、本当にありがとうございます!電気と真正面から向き合って絶縁に挑んだ前回、前々回に続き、今回は熱に挑む「耐熱」編をお届けします。皆さんが取り扱う機器や部品で熱対策に関する困りごとはありませんか?この記事を読んでピンときたら、ぜひスワコーへご相談を!得意の樹脂フィルム・樹脂板加工で解決します。
Q どのような熱対策部品を加工していますか?
A 数えきれないほどたくさんの種類の部品を加工しています!
熱を発する機器は多数あります。たとえば「電気を使うところ、発熱あり」ですから、ざっくり言っても家電製品にOA機器、モバイル機器に医療機器、自動車に工場の大型機械などなど……。しかも、それら一つひとつの機器・機械に対し熱対策部品は1つと限りません。だから、「数えきれないほどたくさん」なのです。
Q 熱対策部品にはどのような素材を使用しますか?
A グラファイトシート、樹脂シートや金属箔、ヒートパイプなどです。
スワコーではシリコーン系やアクリル系の放熱シートカット加工、熱拡散グラファイトシートのラミネート加工を行っています。また、PET、PC、PI、PP、PE、ABS、PPS、PEEKなどのさまざまな樹脂シートや金属箔、ヒートパイプも熱対策部品に加工します。
Q 熱対策部品の1つ「耐熱フィルム」にはどのような素材を使用しますか?
A 部品を使用する際の周辺環境に応じた耐熱性を備えた樹脂フィルムです。
今回は主な3種を紹介します。
■PET
代表的な「汎用プラスチック」で、大きく無延伸と2軸延伸に分けられます。無延伸は安価なため、梱包容器や雑貨など幅広く利用されています。一方、2軸延伸は強度と耐熱性が高く、工業用途で広く使用されています。当然、耐熱フィルムの素材にもなります。
■PC
代表的な「エンジニアリングプラスチック」です。透明性や耐衝撃性、難燃性などに優れています。もちろん耐熱性でも優秀。耐熱フィルムの素材になります。
■PI
代表的な「スーパーエンジニアリングプラスチック」です。PC以上に高機能で多機能。当たり前ですが、耐熱性も非常に優れているため、耐熱フィルムの素材にもなります。
\あらゆるものが「電気」に頼る時代に熱対策部品は不可欠!スワコーの耐熱フィルム加工が必ずお役に立ちます!/
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電気自動車に搭載されるリチウムイオン電池には「小型で軽量ながら大量の蓄電が可能」「充電可能」「長寿命」といったメリットがあります。一方で難点も。その1つが発火の危険性です。たとえば車両が事故を起こしてリチウムイオン電池にダメージが加わった場合、熱暴走によって発火につながる恐れも。対策のために車載リチウムイオン電池には絶縁体や熱電熱シートといった部材が欠かせません。