加工技術情報
2025.04.07
あなたの世界をちょっとヨクスル ~耐熱テープ編~
本日もスワコーのブログへのご訪問、ありがとうございます!今回の「ヨクスル」シリーズのテーマは「耐熱テープ」。単純に物と物とをくっつけるテープの役割だったり、単体で熱対策部品のような役割を担ったり、耐熱フィルムなどの熱対策部品を固定しながら自身も熱対策の一助となったりと、なかなかの活躍ぶり。皆さんはどのような耐熱テープをお求めですか?まずはスワコーにリクエストをお寄せください!
Q 「耐熱」と言いますが、どれくらいの温度まで耐えられますか?
A 使用している素材によって耐熱温度は大きく変わります。
極端な話ですが、学校や会社で使う「セロハンテープ」。火にかざせば溶けますし、極寒の地ではパリパリに固まって貼ることもできません。テープは使用環境と、それに適した素材の分だけ種類があり、耐熱温度も異なるのです。その中でも一般的に「耐熱テープ」は「高温の環境でも特性が劣化しないテープ」を指します。「高温の環境」は100度だったり、300度だったりさまざま。高純度シリカ繊維を使用したシリカテープの場合はなんと1000度にも耐えるそう!
Q 耐熱テープの使用例を教えてください。
A ほんの一例ですが、ご紹介します。
■プリント基板のはんだ工程では、耐熱性の高いラベルテープでなければ熱転写での印字ができません。300度には耐えてほしいところ。そこでPI素材の耐熱テープが使用されます。
■自動車内部で、とある部品がきしむ音が気になります。そこで部品をテープで固定するのですが、部品の周辺は100度以上の高温になることも。近くにある電気系統との干渉も気がかりです。そこで粘着部はシリコーン、フィルム部はPTFEの200度まで耐えられ、絶縁性も有するテープを使用します。
Q スワコーでも耐熱テープを使った部材加工を行っていますか?
A はい!
たとえば「曲げ加工した絶縁部材に耐熱テープを貼付して、部材を絶縁箇所に固定しやすくしたい」というリクエストがあれば、最適な耐熱テープをご提案の上、部材に貼付します。耐熱フィルムにしろ、耐熱テープにしろ、単純に耐熱温度が高くなればなるほど、高機能素材が必要になり、コストもアップします。スワコーはお客様の使用環境で耐熱温度と素材を適切に判断して、コスト負担軽減にも寄与します。
\テープに異物は厳禁!クリーンルーム加工もお気軽にご相談を!/
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スワコーの得意分野はOCAや光学フィルムの加工にとどまりません。たとえば「電磁波シールド材」もその1つ。電磁波がもたらす機器の誤作動や故障、通信障害といった問題解消に、高度な加工技術で貢献しています。スワコーでは銅やアルミなどの金属箔、電波吸収体の単体加工、両面テープを用いた樹脂フィルムとのラミネート加工、一部アース露出、曲げ加工などフレキシブルに対応可能。シールド材でお困りの際もスワコーへ!