加工技術情報
2025.05.19
あなたの世界をちょっとヨクスル ~衝撃吸収編~
いつもスワコーのブログをご覧いただきありがとうございます!今回の「ヨクスル」シリーズは、前回の「音」の吸収に続いて「衝撃」の吸収がテーマです。衝撃吸収材もまた、私たちの身近なあらゆる場所でひっそり活躍する縁の下の力持ち的存在。その衝撃吸収材の加工に対する縁の下の力持ちとして、スワコーは必ずやお役に立ちます!
Q 衝撃吸収材はどのような分野で使われていますか?
A 家電、OA機器、情報通信、自動車、医療、教育など非常に幅広い分野です。
たとえば、前回の防音材で紹介した、ウレタンフォーム製の自動車用フードライナー。ボンネット内部の音や熱を外部に漏らすのを防ぐと説明しました。実はそれだけではなく、ボンネットの外部からの衝撃を吸収し、ボンネット内部にあるエンジンなどへのダメージを軽減する役割も担っています。
そして自動車にはフードライナーだけでなくあらゆる場所に衝撃吸収部品が施されています。EVであれば、車載用リチウムイオンバッテリーを守るためにモジュールクッションなどの衝撃吸収材も欠かせません。
このように自動車1台をとってみても衝撃収集材は豊富に使われています。衝撃吸収材の使命は外部からの衝撃の影響を低減・解消し、部品や製品の安全と使用する人々の安全を守ること。そう考えると衝撃吸収材が活躍するのは「全分野」と言っても過言ではありません。
Q 衝撃吸収材にはどのような素材が使用されますか?
A スワコーが取り扱う代表格の1つがウレタンフォームです。
その他にもスワコーでは次の素材を取り扱っています。
■シリコーン系:シリコーンゴムが主成分。耐熱性の高さが特長。
■NR:天然ゴムが主成分。耐摩耗性が高い。
■NBR:アクリロニトリル・ブタジエンゴムが主成分。耐油性が高い。
■CR:クロロプレンゴムが主成分。耐油性、耐候性に比較的に優れ、難燃性も有する。
■EPDM:エチレンプロピレンゴムが主成分。耐熱性・耐候性が高い。
これらのゴム材、ゴムスポンジ(発泡体)を加工して衝撃吸収材を製造しています。
Q スワコーの衝撃吸収材加工の強みを教えてください。
A いろいろありますが……1つあげると、高精度の抜き打ち加工が得意です!
スワコーは精密抜き加工のための画像補正プレス機を2台所有。抜き加工にありがちなバリの発生も極力抑える技術も有しており、精度の高く加工します。しかも大型サイズの加工も可能。画像補正プレス機は最大500mm幅までの抜き加工に対応します。
\「抜き加工した足ゴムに両面テープもつけたい」など複合加工もお気軽にご相談を!/
———————————————
スワコーの得意分野はOCAや光学フィルムの加工にとどまりません。たとえば「電磁波シールド材」もその1つ。電磁波がもたらす機器の誤作動や故障、通信障害といった問題解消に、高度な加工技術で貢献しています。スワコーでは銅やアルミなどの金属箔、電波吸収体の単体加工、両面テープを用いた樹脂フィルムとのラミネート加工、一部アース露出、曲げ加工などフレキシブルに対応可能。シールド材でお困りの際もスワコーへ!