加工技術情報
2025.08.06
あなたの世界をちょっとヨクスル~ヒートパイプ編~
「初めまして」の方も「いつも読んでいるよ」の方もスワコーのブログをご覧いただきありがとうございます!突然ですが、今、このブログを何で読んでいますか?スマートフォン?それともノートパソコン?では、それらの機器、どこか熱くなっていませんか?たとえばリチウムイオン電池の周辺とか。今回はこの「機器から発生する熱」に対し、私たちの見えないところ(機器内部)で奮闘する「ヒートパイプ」に注目します!そしてスワコーがヒートパイプの供給でもお役に立てることをお伝えします!
Q そもそも「ヒートパイプ」とはなんですか?
A 簡単に言えば「Heat(熱)」を通す「Pipe(パイプ)」です。
とある場所に熱があるとして、パイプの片方の端から、もう一方の端へと熱を移動させるのが「ヒートパイプ」です。熱を高速で移動させられるのが特長です。なお、単に移動させるだけで、熱を冷やす「冷却能力」や、熱をさらに高温にする「加熱能力」は有しません。熱を冷却する場合は、ヒートパイプにヒートシンクなどの冷却部品を付与する必要があります。
Q ヒートパイプはどのような製品に使われていますか?
A 幅広い分野で活用されています。
スマートフォンやパソコン、ゲーム機などの電子機器から、照明器具、家電製品、医療機器、産業用機械、果ては人工衛星と、非常に幅広い分野で使用されています。これらの多くは、発生した熱を高速で移動させ、なおかつ冷却装置も組み合わせて、熱による機械の誤作動や故障を防ぐ目的があります。
また、豪雪地帯で道路や歩道を融雪するために埋設されたパイプもヒートパイプの一種です。熱そのものを有効活用しています。
Q スワコーはヒートパイプの供給にも貢献できるのですか?
A はい!その通りです!
ヒートパイプの「管」の部分の主な材料は、銅、ステンレスなどの金属です。そもそもスワコーは、熱対策部品の加工が大得意です。たとえば、熱対策部品用に樹脂シートや金属箔の加工を行っています。長年、多種多様な機器の熱対策に取り組んで培った知識と経験、そして高度な技術を、銅やステンレスを使用したヒートパイプ供給に活かしているのです。
なお、ヒートパイプのうち「融雪目的」のパイプは地中に埋設しますから、劣化を防ぐ必要があります。そこで融雪用ヒートパイプの表面に防食加工を施します。その主な素材はポリエチレン、塩化ビニルなどの合成樹脂です。そう、スワコーと言えば合成樹脂の加工全般も大得意!防食でもお役に立てます。
\熱対策ならスワコー!ヒートパイプのご相談にも寄り添います!/
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地球環境問題に配慮した脱石油の動き。そこから生まれた電気自動車を支えるのが「リチウムイオン電池」です。従来の電池よりも軽くて小さいながらも、非常に大量の蓄電が可能。しかも、放電後は充電できるので、繰り返し使えるのも利点です。コンビニエンスストアや道の駅などの駐車場の片隅で車が充電している様子を目にした人もいるはず。あれは車載リチウムイオン電池に充電しているのです。