加工技術情報
2025.08.25
あなたの世界をちょっとヨクスル~複合加工編~
本日もスワコーのブログと「ヨクスル」シリーズをご覧いただきありがとうございます!今回は、ブログのそこかしこに登場するキーワードながら、単体で取り上げたことがない「複合加工」がテーマです。「複合」の漢字2文字には「え?これほどあるの?」と驚くほどのさまざまな組み合わせがギュッと凝縮!正直なところ、字数の関係で「すべて」をお伝えできないのが非常に残念です。書かれていない内容以外でも「これはどうかな?」と思ったら、まずはスワコーにご一報ください!
\組み合わせてより良く!/スワコーの「複合加工」の実例
◎スリット加工+プレス加工
両面テープの幅が広い原反を100㎜幅にスリット加工。端面のバリ、ダレ、カエリなどの不具合はありません。お客様からの「原反の一部を指定の形状にプレス加工してほしい」との依頼に応じ、プレス加工も実施。こちらも端面の不具合は一切なし!
◎ラミネート加工+プレス加工
1000㎜幅と幅の広い合成樹脂フィルムを別の樹脂材でラミネート加工。その加工した原反から、さらにプレス加工も行い、お客様の望む部材が完成!
◎プレス加工+両面テープ加工
シリコーン材をパッキンにするため、指定の形状にプレス加工。そして、パッキンを設置する部位に固定するための両面テープ加工も施して、お客様にご提供!
◎熱曲げ加工+両面テープ加工
樹脂板を折り紙のようにパタパタと熱曲げして絶縁部品へと加工。さらに、絶縁部品を設置箇所に確実に固定できるよう両面テープ加工も実施。両面テープは当然、絶縁素材!
◎薄膜金属箔+合成樹脂フィルム
たとえば銅やアルミニウムといった「薄膜金属箔」と、ポリイミドやPETなどの「合成樹脂フィルム」とを複合して打ち抜いたり、ニッケル板を打ち抜いた後にめっき処理を施してからプトン○R(超耐熱・超耐寒性ポリイミドフィルム)と貼り合わせたり。そうして熱対策部品を加工!
◎耐熱素材+断熱素材
蓄電池や車載用リチウムイオン電池の大型熱対策部品用に、1200mmサイズの大型断熱素材と耐熱素材をラミネート加工した後、仕様通りの形状にプレス加工。大判サイズのままで複合するので歩留まりが向上!
◎OCAのオフセット化+クリーンルーム加工
スワコーはOCAを表裏のセパレーターよりもほんの少し内側にある状態にするオフセット化が可能。しかも、クリーンルームで行うことで異物の付着を防いで高品質化を実現!
\あなたからの「この複合加工、できますか?」に、スワコーは全力で取り組みます!/
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電気自動車に搭載されるリチウムイオン電池には「小型で軽量ながら大量の蓄電が可能」「充電可能」「長寿命」といったメリットがあります。一方で難点も。その1つが発火の危険性です。たとえば車両が事故を起こしてリチウムイオン電池にダメージが加わった場合、熱暴走によって発火につながる恐れも。対策のために車載リチウムイオン電池には絶縁体や熱電熱シートといった部材が欠かせません。