加工技術情報
2025.12.08
あなたの世界をちょっとヨクスル ~熱ラミネート編~
本日もスワコーのブログをご覧いただきありがとうございます!今回から再開する大好評の「ヨクスル」シリーズ。記念すべき初回のテーマは、以前のブログでも反響のあった「熱ラミネート」です。「他社の熱ラミネート加工品に接着不良があった」「熱ラミネートしてもらったけれど、気泡ができていた」など、なんらかの不具合を経験したことのあるお客様は特に必見!スワコーの熱ラミネートの強みを存分にお伝えします。
\ココが強み!/スワコーの熱ラミネート
◎さまざまな素材を組み合わせられる!
たとえば、次のような材料が加工対象となります。
◆樹脂フィルム・シート
PET、ポリカーボネートなどを熱ラミネートの基材や表面材として使用します。そして絶縁性、耐薬品性、透明性などの機能を付与します。
◆金属箔
銅箔やアルミ箔などです。たとえば、電子機器内部で発生するノイズを防ぐためのシールド材として、絶縁フィルムとラミネートされます。金属箔の酸化を防ぐために表面を保護フィルムでラミネートすることもあります。
◆発泡体(フォーム材)
ポリエチレンやウレタンなどの発泡シートです。クッション性、断熱性、軽量性といった特徴があり、フィルムと貼り合わせて、表面を保護しつつ衝撃吸収能力を持つ部材などに加工します。
◎豊富なノウハウで高精度な加工を実現!
熱ラミネートは、使用する素材の材質、厚み、熱への耐性などに応じ、加熱温度、ローラーの圧力、加工スピードを最適にコントロールする必要があります。それを誤ると、接着不良による剥がれ、気泡の混入、素材自体の変形や溶解といった不具合を引き起こします。
しかし、スワコーはそのような心配とは無縁!多種多様な合成樹脂や金属箔を扱ってきた長年の実績と、日々蓄積される膨大なデータから、高精度な加工を実現しています。
なお、電子部品や光学部品など、微細なちりやほこりも許されない製品に対しては、クリーンルーム内での加工にも対応します。
◎大型加工も含め柔軟に対応!
専用のラミネート機は1200mm幅のロール材まで加工可能。大型の製品や、一度に多くの製品を加工する量産にも柔軟に対応します。さらに、「この材料の組み合わせで試してみたい」「指定の温度でラミネートできるかテストしたい」といった、開発・試作段階の要望にも応えます。
絶縁フィルム+粘着層+銅箔=電磁波シールド部品
保護フィルム+機能性フィルム=スマートフォンのディスプレイ部品
意匠性フィルム+発泡体=自動車内装部品 などなど……
\最適な材料の組み合わせで、きっちり熱ラミネート加工を行います!/
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電気自動車に搭載されるリチウムイオン電池には「小型で軽量ながら大量の蓄電が可能」「充電可能」「長寿命」といったメリットがあります。一方で難点も。その1つが発火の危険性です。たとえば車両が事故を起こしてリチウムイオン電池にダメージが加わった場合、熱暴走によって発火につながる恐れも。対策のために車載リチウムイオン電池には絶縁体や熱電熱シートといった部材が欠かせません。
