加工技術情報
2025.12.15
あなたの世界をちょっとヨクスル ~切削加工編~
今日もスワコーのブログをお読みいただき、ありがとうございます!前回の「熱ラミネート」で登場したワード「樹脂フィルム」に関連した加工技術が今回のテーマです。それはズバリ「切削加工」!「切削?切るってこと?フィルムを切るなら、プレス加工でも良いのでは?」と思うことなかれ。切削加工の利点、ぜひ知ってください。
\ココが強み!/スワコーの切削加工
◎端面が美麗!高精度!
樹脂フィルムをプレス加工でカットすると、断面が粗くなったり、わずかにクラックが入ったり、破断で糊かけが発生したりするケースがあります。
しかし、スワコーの切削加工ならば、切断面クラックや糊かけ、フィルムの白化や糊変形などを極限まで抑制可能!外観不良が少ないのが利点です。なお、切削加工は削りカスが発生しますが、スワコーは専用のカス除去方法を確立しているため、製品へのカス付着もシャットアウト。
しかも、スワコー独自の切削加工機は、CADデータによるNC加工で寸法公差±0.05・輪郭度0.1を実現!寸法精度も、端面品質も抜群です!
<ちなみに……> 他の「切る」加工のちょっとした難点
プレス加工
材料の厚み方向・面方向にプレスする力がかかります。そのため、塑性変形によるクラック、破断による切断面のダレ・糊かけが発生するケースも……。
レーザー加工
材料を溶かして切断します。その際、ヒュームと呼ばれる材料の溶けカスが断面に付着するケースも……。
◎フィルムの大型化にも対応!
各種ディスプレイの大型化に伴って、使用する光学フィルムも大型化が進んでいます。それを先取りして、スワコーは早々に大型の切削加工機を導入済み!最大500mm×1500㎜の大判サイズも加工できます!しかも、ここだけの話ですが……製品サイズが大きくなると、プレス加工と同程度のコスト対応が可能です。
◎豊富な材料知識と柔軟な対応力
さまざまな合成樹脂材料の特性を理解しているため、お客様の設計や用途に最適な材料をご提案できます。「どのような材料を選べば良いかわからない」という場合でも、安心してご相談ください。
また、試作品1つから量産まで、お客様の要望に合わせた生産体制を整えています。
そして、切削加工のメリットの1つが「金型が不要」!そのメリットを最大限に生かして、急な設計変更や短納期のご要望にも、柔軟かつ迅速に対応します。
\たとえば「車載表示部用フィルムをきれいな断面で!」と思ったら、スワコーへ!/
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スワコーの得意分野はOCAや光学フィルムの加工にとどまりません。たとえば「電磁波シールド材」もその1つ。電磁波がもたらす機器の誤作動や故障、通信障害といった問題解消に、高度な加工技術で貢献しています。スワコーでは銅やアルミなどの金属箔、電波吸収体の単体加工、両面テープを用いた樹脂フィルムとのラミネート加工、一部アース露出、曲げ加工などフレキシブルに対応可能。シールド材でお困りの際もスワコーへ!

