加工技術情報
2021.07.01
光学フィルム~加工編~
光学フィルムは基本的にプレス打抜き加工・レーザー加工・切削加工により生産されます。フィルムやコーティング最表面にハードコート処理されているもの、フィルムに粘着剤が塗工されているものが多いです。
打抜き加工は生産性が良いですが、切断面付近にハードコート層のクラックが発生しやすくなります。クラックが発生するとその部分が白っぽくなり、使い方によってはクラックが大きく成長して、外観問題が発生することが良くあります。
また、切断面付近の粘着剤が欠落して白っぽく見えることもあります。
レーザー加工は生産性が低いですが、クラックは発生しません。ただし、ヒュームと呼ばれるプラスチックのカスが異物として発生しますので、異物管理が品質上重要になってきます。レーザー光の径・形状・出力により、寸法精度や切断面の出来栄えに影響を及ぼします。
切削加工は生産性がプレス加工とレーザー加工の中間ぐらいになります。レーザー加工同様にクラックは発生しませんが削りカスが異物として発生しますので、異物管理が品質上重要になってきます。
また、NC制御により寸法精度、輪郭度は他の加工方法に比べて優れていますが、刃物・加工速度・回転数などが切断面の出来栄えに影響を及ぼします。尚、本加工技術は特許出願中です。
当社は、抜き型・加工設備等の選定、加工ノウハウにより品質の高い部品供給が可能です。