加工技術情報
2025.05.26
あなたの世界をちょっとヨクスル ~電池パックパッキン編~
本日もスワコーのブログをご覧いただき、ありがとうございます!今回の「ヨクスル」も電池パック部品がテーマ。前回の断熱材に続き「電池パックパッキン」について、スワコーがいかに皆さんのお役に立てるかを存分にお伝えします。なお、以前紹介した「パッキン」や「遮光パッキン」も同じくパッキン仲間。よろしければそちらの記事もお目通しの上、スワコーが幅広くパッキン加工に携わっていることもぜひ頭の片隅にとどめおきください!
Q 電池パックパッキンにはどのような目的がありますか?
A 主に防水、防塵、絶縁、液漏れ防止、衝撃吸収、熱対策です。
車載用リチウムイオン電池の電池パックパッキンを例にあげます。
×電池は高熱を発する⇒◎耐熱性(熱対策の機能)が必要
×電池は衝撃を受けると破損する恐れがある⇒◎衝撃吸収の機能が必要
×電池パック内に水が侵入すると故障の原因に⇒◎防水機能が必要
×電池パック内にちりやほこりが侵入すると故障や熱暴走の原因になる恐れがある⇒◎防塵機能が必要
×電池パック内でショートする危険性もある⇒◎絶縁の機能が必要
×電池パック内から電解液が漏えいする恐れもある⇒◎液漏れ防止の機能が必要
このように車載用リチウムイオン電池にはさまざまなリスクがあり、それらの対策部品が必要です。その対策部品の1つが電池パックパッキンです。
以上を踏まえて……スワコーで電池パックパッキンを加工する利点
・電池パックパッキンが前述の機能すべてを兼ね備える場合もありますし、一部の機能に特化する場合もあります。
・車載用リチウムイオン電池に限らず、家電用、パソコン用などさまざまな電池パックパッキンがあります。
・機能性や用途以外にもお客様それぞれに予算、納期など条件はさまざまです。
⇒スワコーはそれらすべてを踏まえた上で、お客様にとって最適な材料や加工方法をご提案し、製品加工します!
こんな声にも応えます!
■「パッキンで埋めたい箇所が非常に狭い隙間なのですが……」
⇒1mmにも満たない隙間に施すパッキンもOK。スワコーは0.8mm以下の幅での狭額縁加工の実績があります。これで水やほこりの侵入をシャットアウト!
■「パッキンに固定用両面テープもつけてもらえたら……」
⇒複合加工も対応可能です。しかも、両面テープの貼付にはちりやほこりが大敵。スワコーはクリーンルーム加工で対応します。クリーンルームの管理レベルはClass10000(実力値はClass3000以下)。
\高精度・高品質の電池パックパッキンのご用命はスワコーへ!/
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電気自動車に搭載されるリチウムイオン電池には「小型で軽量ながら大量の蓄電が可能」「充電可能」「長寿命」といったメリットがあります。一方で難点も。その1つが発火の危険性です。たとえば車両が事故を起こしてリチウムイオン電池にダメージが加わった場合、熱暴走によって発火につながる恐れも。対策のために車載リチウムイオン電池には絶縁体や熱電熱シートといった部材が欠かせません。