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2026.10.08

カメラレンズ用部品の精密加工|遮光・保護・スペーサー部材に求められる品質

カメラレンズ用部品の精密加工|遮光・保護・スペーサー部材に求められる品質

スマートフォンや車載カメラ、監視カメラ、ミラーレス一眼カメラなど、カメラの用途は年々広がっています。
高画素化や小型化が進むほど、レンズユニットの内部に組み込まれる薄い部材にも、これまで以上の精度が求められるようになりました。

画質というとレンズそのものに目が向きがちです。
しかし、実際の性能を安定させるには、不要な光を遮る部材、レンズ同士の間隔を保つ部材、組立時にレンズ面を守る部材も欠かせません。
こうしたカメラレンズ部品の加工品質は、ゴーストやフレアの発生、ピントのずれといった不具合に直結します。

本記事では、カメラレンズまわりで使われる主な部材と、加工時に押さえておきたい品質のポイントを整理します。

カメラレンズまわりで使われる主な部材

レンズユニットには、ガラスや樹脂のレンズ以外にも、フィルムやシートを加工した光学部品が数多く使われています。

部材 主な役割 代表的な材料
遮光シート・遮光ワッシャー レンズ間やセンサー周辺で不要な光をカットする 黒色フィルムなど
遮光パッキン・遮光両面テープ 部品同士の隙間を埋め、光漏れを防ぐ 黒色の発泡材、両面テープなど
スペーサー レンズ同士の間隔を一定に保つ 樹脂フィルム・シートなど
保護フィルム 組立・搬送時のキズや異物付着を防ぐ 微粘着の保護フィルムなど

いずれも目立つ部品ではありませんが、寸法や端面の状態がわずかに違うだけで、撮影した画像に影響が出ることがあります。

遮光部材に求められる品質

カメラのレンズユニットに不要な光が入り込むと、写真や映像に余計な光線や影が写り込んだり、センサーが誤作動したりする原因になります。
そのため遮光シートや遮光ワッシャーには、光を通さない材料特性に加えて、加工面での配慮が必要です。

  • 端面のバリ・クラックを抑える:
    黒色フィルムを型抜きした際、端面に微細なバリやクラックが生じると、遮光の役割を損なうおそれがある
  • 内径断面の反射に配慮する:
    ドーナツ形状のワッシャーでは、内径の断面で反射した光がゴーストの原因になることがある
  • 位置精度を確保する:
    レンズやセンサーの有効範囲に対して、開口部の位置や寸法がずれないように加工する

特にミラーレス一眼カメラや一眼レフカメラのような高性能機種では、わずかな光漏れも画質の差として表れやすくなります。

スペーサー部材に求められる品質

スペーサーは、レンズとレンズの間に挟み込み、設計どおりの間隔を保つための部材です。
間隔がずれるとピント位置や光学性能に影響するため、厚みの管理と寸法精度が重視されます。

  • 厚みのばらつきが少ない材料を選定する
  • 外径・内径の寸法公差を守り、組立時の位置ずれを防ぐ
  • 抜き加工時に反りや変形を生じさせない
  • 遮光の役割を兼ねる場合は、黒色フィルムなど遮光性のある材料を用いる

部材が薄く小さくなるほど、刃型の精度や加工条件の違いが仕上がりに表れやすい点も押さえておきたいところです。

保護フィルムに求められる品質

レンズ面は小さなキズや異物でも画質に影響するため、組立や搬送の工程では保護フィルムでカバーするケースがあります。
保護フィルムに求められるのは、貼りやすさだけではありません。
剥がした後に糊残りしないこと、フィルム自体が異物の発生源にならないことも重要な条件になります。

スワコーのカメラレンズ部品加工

スワコーは昭和46年の創業以来、電気・電子・光学分野で使われるフィルム・両面テープ・スポンジなどの加工を手がけてきました。
OCAやAGARフィルム、AGLRフィルムといった光学フィルムの加工実績をもとに、遮光部品の加工にも対応しています。

加工技術 内容
バリレステーパーカット バリを極力抑える「バリレス加工」と、内径を斜めにカットする「テーパー加工」を組み合わせ、断面からの乱反射によるゴーストを抑制
画像補正による精密抜き加工 プレス機に付帯したカメラの画像補正機能で位置を自動調整し、寸法精度±0.05mmで抜き加工
狭額縁加工 遮光両面テープを狭額縁に加工し、微細な隙間も埋められる部品に仕上げる

「遮光部材の端面からの光漏れを減らしたい」
「小さなスペーサーを安定した精度で加工したい」

といった課題は、工法や材料の見直しで改善できる場合があります。
遮光・保護・スペーサー部材の加工でお悩みの際は、光学分野での加工実績を持つスワコーまでお気軽にご相談ください。

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