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2026.04.22
リチウムイオン電池の熱暴走を防ぐ対策部材とは|延焼を食い止める精密加工技術の重要性
電気自動車(EV)や蓄電池システムの高容量化に伴い、リチウムイオン電池(Li-ion電池)の安全性確保はかつてないほど重要視されています。その中で最も警戒すべき事象が「熱暴走」です。
一つのセルで発生した異常発熱が隣接するセルへと連鎖し、パック全体に広がることで、発火や爆発といった重大な事故につながる恐れがあります。この熱の連鎖(延焼)を物理的に食い止めるために、適切な「対策部材」を、最適な場所に、極めて高い精度で配置することが求められています。
1. 熱暴走の連鎖を食い止める「3つの対策アプローチ」
スワコーでは、熱暴走対策として以下の3つの視点から部材加工を提案しています。
- セル間の断熱(チェインリアクションの防止):隣り合うセル同士の間に、高い断熱性能を持つスペーサーを配置します。万が一、一つのセルが熱暴走を起こしても、隣のセルに熱を伝えない「防火壁」の役割を果たします。
- バッテリーパックの延焼防止(外部への影響遮断):バッテリーパックの筐体内側に難燃・断熱材を配置し、内部の火災がパック外部へ漏れ出すのを防ぎます。これにより、乗員の避難時間を確保するなどの安全基準(熱安全試験)への対応が可能になります。
- 高温ガス(ベント)への耐性:セルから噴出する数百度の高温ガスや火炎に直接さらされても、形状を維持し、他の部品を保護する高度な耐火部材が必要です。
2. 熱暴走対策に用いられる主な高機能材料とスワコーの加工技術
熱暴走対策には、一般的な樹脂フィルムでは耐えられない極限環境に対応する材料が使われます。スワコーは、これらの「扱いにくい材料」を精密に加工する技術を保有しています。
主要な対応材料例
- マイカ(雲母)シート:1,000℃近い高温でも絶縁性と形状を維持する素材。割れやすい性質がありますが、スワコーの精密抜き加工により複雑な形状にも対応します。
- アラミド繊維・セラミック紙:耐熱性と柔軟性を併せ持つ素材。繊維状で加工難易度が高いですが、バリを抑えたクリーンな裁断が可能です。
- シリコーン系難燃スポンジ:衝撃吸収と難燃性を両立。厚みのある素材でも、寸法精度を維持したダイカットが可能です。
- 複合ラミネート材:断熱材とアルミ箔、あるいは粘着層を組み合わせた多層構造。機能を集約することで、組み立て工程の簡略化に貢献します。
3. スワコーの精密加工が実現する「安全性」の信頼
熱暴走対策部材は、わずかな「隙間」や「ズレ」が致命的な弱点となります。
高度なダイカット技術
スワコーでは、最新のプレス機やトムソン型、ピナクル型、金型技術を駆使し、複雑な設計図通りの寸法精度を実現します。
クリーンルーム環境での一貫体制
ISO Class 7(管理値 3000)のクリーンルームを完備。加工から検査、梱包までを一貫して行うことで、異物混入による性能劣化を防ぎ、車載品質の厳しい要求に応えます。
リチウムイオン電池の「熱暴走対策」や「延焼防止」にお悩みの方は、ぜひスワコーの精密加工テクノロジーにご検討ください。
\「次なる世代に向かってより新しく、より高く」がスワコーの信条です!/
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