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2026.04.25
リチウムイオン電池のベント(噴出ガス)対策と耐火部材|極限環境下での延焼を食い止める加工技術
電気自動車(EV)や蓄電池システムの安全性において、熱暴走と並んで重要な課題となるのが「ベント(弁)」作動時の熱マネジメントです 。
万が一の異常時にセル内部の圧力を逃がすベントが作動した際、そこから噴出するガスは数百度の高温に達し、火炎を伴うこともあります 。この極限状態から隣接部品やバッテリーパック全体を保護するために、高度な「耐火・耐熱部材」の精密な配置が不可欠です 。
1. ベント噴出ガスがバッテリーパックに与える影響
ベント作動時には、単なる熱だけでなく、以下のような複合的なリスクが発生します 。
- 超高温ガスによる直接ダメージ:数百度から千度近くに達するガスが特定の部位に集中して吹き付けられることで、樹脂筐体や配線が瞬時に損傷します 。
- 導電性異物の飛散:ガスとともに放出される電解液や炭化物が、絶縁部位に付着して二次的な短絡(ショート)を引き起こすリスクがあります 。
- パック内圧の急上昇:高温ガスの噴出による急激な圧力上昇に耐えつつ、火炎を外部に漏らさない「炎の制御」が求められます 。
2. 極限環境で性能を発揮する耐火部材とスワコーの加工技術
スワコーでは、ベント対策に特化した高機能材料を、設計通りの複雑な形状に加工するノウハウを蓄積しています 。
主要な対応材料例
- マイカ(雲母)コンポジット:1,000℃以上の耐熱性を持ち、火炎に直接さらされても溶融しない最強クラスの耐火材です 。スワコーでは、割れやすいマイカの端面を美しく仕上げる精密抜き加工が可能です 。
- ガラスクロス・セラミックペーパー:高温ガスに対する遮熱性と柔軟性を両立した素材です 。複雑なダクト形状や隙間にフィットするよう、ミリ単位の寸法精度で裁断します 。
- 高耐熱シリコーン・難燃ゴム:ベント周辺の気密性を保持しつつ、高温に耐えるシール材です 。厚物素材でも、金型技術により歪みのない断面を実現します 。
- 放圧・防炎複合シート:断熱材と金属箔をラミネートし、熱と炎の両方を遮断する多層構造の部材です 。スワコーのラミネート技術により、機能を集約した薄型部材を提供します 。
3. スワコーが提供する「ベント対策」の信頼性
極限状態での安全を担保するためには、部材の「素材性能」と同等以上に「配置の正確さ」が重要です 。
複雑なガス流路に合わせた精密加工
ベントガスの通り道は非常に複雑に設計されます 。スワコーは、最新のダイカット技術により、微細な穴あけや切り欠きを施した部材を安定して供給します 。
ISO Class 7(管理値 3000)クリーンルームでの製造
高度に管理されたクリーンルームを完備しています 。絶縁性能に悪影響を及ぼす塵埃や異物を徹底排除した環境で加工・梱包を行い、車載品質の厳しい要求に応えます 。
リチウムイオン電池の「ベント対策」や「耐火構造の最適化」にお悩みの方は、ぜひスワコーの精密加工テクノロジーにご検討ください 。
\「次なる世代に向かってより新しく、より高く」がスワコーの信条です!/
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